対談

This is my Work: 竹内 奈奈

2020.05.02

This is my Work: 竹内 奈奈
竹内 奈奈 TAKEUCHI NANA

1992年生まれ。大阪府出身。バンタンデザイン研究所大阪校卒業。上京後、アシスタントを経てM’s hair&make-upに入社。ミュージシャン、アーティストのヘアメイクを中心に、LIVEMVやアーティスト撮影、TV収録、CM、ドラマ撮影、宣材写真、企業VTR、幅広く担当。


ヘアメイクの流儀

「ヘアメイクを施した方に自信を持っていただけるよう、あなたは素敵です!と大きな気持ちで背中を押してあげられるように心を込めて仕事をしています」


竹内さんがヘアメイクになったきっかけを教えてください。

私がヘアメイクに興味を持ったのは、友人が読んでいた本を見た事がきっかけでした。そこには煌びやかでアニメから出てきたかの様な綺麗で中性的な男性が並んでいて、同じ人間なのか?とさえ思ってしまって。ヘアメイクってここまで人にオーラを纏わせるのか。私も誰かにやってみたい!という好奇心でした。


思い返してみれば、幼い頃からドラマやテレビを見たり音楽を聴いたりするのが好きで、小学生の時に姉に連れられて見たコンサートの感動は一生忘れられず。その時はヘアメイクになるという考えは無かったのですが、進路に迷ったときに、本当に自分のやりたい事って何だろう…。短い人生を思い返したときに、あの感動の一瞬になれたらなんて素敵なんだろう。人を輝かせられる、感動の空間を作る…ヘアメイクになりたい!と人生を決めました。


ヘアメイク、現場に入る時の魅力は?

コンサート、ライブの現場から、アーティスト撮影、MV撮影、CM、TV収録まで本当に多種多様な現場に向かいます。全て共通してやりがいがあるのですが、その中でも一番心が滾るのは、ヘアメイクした人の目が輝く時です。おかげさまでこれで前が向けます!なんて言っていただけた時にはもう胸がいっぱいになります。


私のしたヘアメイクで誰かが自信を持てて、こんなにキラキラしてくれると、本当にヘアメイク冥利に尽きるなぁなんて思います。それから、その輝いてるアーティストさんをみて、お客様が笑顔になりまた輝くこと。その素敵な連鎖を見届けられる事がこの仕事の魅力かなと思います。


ヘアメイクとして気をつけていることは?

ご本人の気持ちを考えること。


今は話したい気分、今は集中したい気分。察してご本人にとって負担にならないよう、それでもって心地よい場所でいられように、何を考えているのかどうしたいのか、目線や声色まで些細なことも逃さないよう、集中しています。私がヘアメイクに入らせていただく際には、ご本人の意志を一番に優先します。


好みや流行りを理解して、もちろん良くなるようにアドバイスもしますが、一番はご本人の理想に近づけることを目指してヘアメイクをします。それがご本人の目が輝くことに強く繋がっていると思っています。


ヘアメイクの楽しさと逆に辛かったことを教えてください。

ヘアメイクを施した方が笑顔になってくださるのは一番なのですが、ステージに立っている姿を見たお客様の反応が良かった時は特に嬉しいですね。直接お声を聞ける機会は中々ないのですが、Twitterなどで、今日のヘアメイクかっこいい!かわいい!とのご意見を見れた時はやはり嬉しいです。お客様がこちらの意図を汲んでくださってたりすると、尚更嬉しいですね!


辛かったことは、ご本人やクライアントのご希望に添えなかったこと。会話からご要望を引き出し、全員の認識が一致する仕上がりにもっていくのがとても難しく、そこは今でも苦労し続けていますが、そのような事が起こらないよう、日々勉強しています。技術だけでなく、コミュニケーションも重要視される仕事なので、会話術なども学ぶようにしています。


長時間撮影や逆にメイク時間が少なすぎる、といった現場もありましたが、その時は辛くても過ぎてしまえばそれすら経験になるので、今ではその逆境に燃えてしまいますね!


最後に、竹内さんの究極の最終目標は?

できるだけ多くの方の心に残るヘアメイクが出来たらと思います。ライブや雑誌、撮影何でも良いですが、私がヘアメイクを施した方を見て、素敵だと思っていただけたら。ヘアメイクがいい!と思わなくてもいいんです。その光景や写真が誰かの心に残ってくれたら嬉しいです。