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腕のむだ毛と淡い恋心

わたしは会社で事務の仕事をしています。
とはいっても、比較的小さな会社なので、事務だけでなく色々な雑用もこなしています。

会社はとてもアットホームな雰囲気ですし、同僚はみなわたしより年上で、既婚者やおじさんばかりのなので、ついつい女性としての意識がなくなってしまいそうになります。

特に冬は、長袖を着ていることもあり、むだ毛処理を怠けがちになってしまいます。
そんなある日、会社にバイトの男の子が入ってきました。

少しだけ、いいなと思っていたのですが、特になんの行動も起こしたりはしていませんでした。
ある日いつものように、みんなのコーヒーカップを洗っていると、突然、その男の子が「手伝いますよ」と言ってきたのです。

わたしはもちろんすぐに断りました。しかし、他の社員も「手伝ってもらったらいいよ」という感じで後押ししてくるのです。
わたしは困りました。腕のむだ毛処理をしていないので、それを見られるかもしれません。

でも、洗いものをしているので、腕まくりをしないわけにもいきません。

それに、給湯室は狭いので、もしかしたらこのむだ毛だらけの腕が何かの拍子に触れ合ってしまうかもしれません。

でももう、どうしようもありませんでした。結局、そのまま手伝ってもらうことにしまいました。なんとなく彼の視線から、わたしの腕のむだ毛に気づいて驚いているような、そんな感じがしました。

そして、まるで針のむしろにいるような5分間は終了しました。その後、彼がわたしを手伝ってくれることはなくなりました。そして、わたしが彼に抱いていた淡い恋心も、羞恥心によって粉々に砕けて、声をかける勇気もなくなり、その恋は終わりました。

あの時、腕のむだ毛処理をちゃんとしていたら、今頃どうなっていたのかなと思います。

みんなのムダ毛処理失敗談