今回はM’s Laboの鈴木代表との企画で美容業界について少し言及していきたいと思います。
私は美容業に携わって10年ほどになります。
正直美容業界は甘い世界ではなく、《ここまで来るのにかなり苦労してきた》と言わざるを得ません。
夢を追いたいのに諦めなくてはならないという人もたくさん見てきました。
今回はそんな私の経験談に元づく美容業界の疑問点についてお送りしていきます。
美容業界はブラックなの?
タイトルにもある通り、美容業界はかなりブラックです。
それは金銭面でも労働面でも。
専門学校を卒業して、就職するとまず一番にぶち当たる壁が『自分が思っていた理想と違う』ということ。
営業終了後のモデルハントや練習、アシスタント時代は誰よりも早く出勤して練習した後に店舗の掃除。
最初にもらえたお給料は労災のみ保障の手取り11万円。
先輩の食事の誘いは絶対に断ることができず、奪われる睡眠時間。
最初のうちは「こんなこともできないの!?」「普通に考えればわかることでしょ!?」などの先輩からのヤジが飛びます(笑)
そんなこんなで精神面はズタボロ。
通勤中「あそこの車に跳ねられたら今日出勤しなくてもいいかな」などと考えることもありました。
今思うと完全に鬱状態ですよね。
かなり危険な精神状態でした。
アルコールハラスメントもありました。
店舗の従業員の誕生日があればお店の予約はアシスタントの役割。
先輩たちの前で集金したお金は数えてはいけない、グラスは先輩よりも下の位置で乾杯する。
先輩に無理やり飲まされて泥酔しても、心配されることもなく後日「あんなに酔うなんてありえない!」と怒られたこともあります。
また自分が誕生日の時はメールで全員にお礼のメールと翌日の朝に全員一人ひとりにお礼周り。
正直こんなこと頼んでもいないし、むしろそこまでやらなければいけないのであればやらないでほしいです(笑)
とまあ私の美容師時代はこんなことが日常茶飯事にありました(笑)
今思えば「よく頑張った。」と自分を褒め称えたいものです。
メリットは暇な営業時間中にカットとヘアカラーが無料でできること。(笑)
もちろんたくさん学びもありました。
美容師時代の自分がいなかったら夢であったヘアメイクアーティストになることもできなかったのも事実。
正直サロンワークができないと接客の基本の気遣いもできません。
ですがこの体験を踏まえても美容業界に足をうずめるなら相当の覚悟と根性が必要です。
近年では労働環境を変えてきている美容室ももちろんたくさんあるかと思います。
ですが今一度若者が『夢のある職業として』純粋に夢を追える環境とは何なのかを皆さんで考えていく機会があればなと思い、執筆しております。
次回からはそんな労働環境の疑問点を提起していこうと思っております。