今回は前回に引き続きの人材教育について。
仕事をする上で「尊敬」よりも「恐怖」が勝ってしまうと仕事のパフォーマンスが落ちるというのを前回の記事では言及していきました。
今回はより新人時代の仕事のパフォーマンスを良くするためにはどうすればいいのかを考えていいこうと思います。
責任感がないのはプライドがないから
私が仕事で責任感を持つことができるようになったのは「自分で仕事を持ってこれるようになってから」の話です
それまでは正直にいうと「人の仕事だから」とどこか俯瞰していた部分があります。
ありがたいことに師匠が「自分の仕事もどんどんやってもいいよ」というスタイルでしたのでそこから仕事に責任を持てるようになったと思います。
一人で仕事をこなすことで自分自身にある程度の仕事に対するプライドも持てるようになりました。
また美容業界全般で言えることがあるのですが新人は最初に《人格否定》をされることが多いです。
「どうしてこんなこともわからないのか?」「なんでこんなこともできないの?」「人としてどうなの?」など日常茶飯事に言われた経験があります。
ここで問題なのは美容業界に足を踏み入れたら一番最初に「出鼻をくじかれる」のです。
そこで挫折してしまう人をたくさん見てきたし、私もそのうちの一人だったと思います。
思い描いた桃源郷が火の海だった
その挫折が自信をなくし「私ってこんなこともできないんだ…。」と悲観的になってしまいます。
そうなることで「お店に貢献もできない」「先輩の役に立てない」「技術も上手くない」などの思いが重なり、仕事に対しての誇りも失います。
そんな状態で積極的に仕事をしなさいと言われても難しいですよね。
仕事にプライドを持てなければ責任を持って仕事に打ち込みたいと思うのはほぼ不可能な話です。
「楽しい」と思い描いていた仕事が「辛いもの」に変わってしまうのです。
まさに思い描いていた桃源郷が火の海でしたという状態。
これで美容業界を辞めるなと言われても離れていく若者が多いのも当たり前の話です。
責任感を持たせてもらえない若者
先ほどの人格否定の話でもある通り、「責任感が持てない」のではなく、私たち大人に「責任感を持たせてもらえない」が正解なのかなと思います。
特に社会人なりたての若者にはある程度の「承認欲求」(過度なものは不要ですが)を満たしてあげるのも大人の仕事だと思います。
承認欲求を満たしてあげることで「もっとこうしたい」「こうすればもっと良くなるのではないか?」など自分で考えていく力をつけることができると私は考えています。
「どうせ言ってもわかってもらえない。」と思って仕事をしている若者も多いはず。
議論する前に出鼻をくじかれるんですもん。当たり前ですよね(笑)
また議論をする若者が増えるにつれ、それに真摯に対応することができる柔軟な考え方を持った大人の登場も必要になります。
そういった人材教育も今後の課題になると思います。
仕事で一番大切なのは人間関係
前回言っていた通り「恐怖」が「尊敬」に勝ってはいけないのです。
その一つの要因として新人の人格否定は大いに関係があると思います。
新卒の子は右も左もわからないいわゆる「赤子」と一緒の状態だと私は考えています。
「バカにしているのか!?」と思う人もいるかもしれませんがこちらの記事を読んでみて欲しいです。
https://hitorimebaby.com/bellow-baby-influence/
怒鳴られると志向が停止し、自己評価が下がる。
まさに今回述べている記事と全く同じ内容ですよね(笑)
自分が先輩にやられて嫌なこと、傷ついたこと、同じように後輩にやってしまう人、もうそれを繰り返すのは辞めにしませんか?
まとめ
いかがでしたか?
今回で問題提起の記事は一度ここで区切りにしようかなと思っています。
美容業界にこれから入る若者だけでなく、すでに第一線で活躍する人たち、美容業界だけでなく他の業界の人などこの記事がなるべく多くの人に読まれることを祈っています。